2008年06月14日

緊急地震速報 震源地付近は間に合わず・・・

 <岩手・宮城内陸地震>緊急速報、震源地付近は間に合わず    毎日新聞

 気象庁は岩手・宮城内陸地震について、午前8時43分51秒に発生を検知し、4秒後に計測震度を5.0(震度5強)と予測して緊急地震速報を発表した。震源地付近は間に合わず、今回の地震でも同速報の限界が浮き彫りになった。

 一方、震度6強を観測した宮城県栗原市など、震源から半径約30キロより離れた地域では強い揺れが到達する前に速報でき、事前に地震発生を知ることができた地域も多かった。

 会見した気象庁の横田崇・地震津波監視課長は「震源付近は間に合わなかったが、今回は地震の規模が大きかったため、早い段階で速報を出すことができた」と説明した。

 また、午前9時20分に起きたM5.6の地震など、余震でも相次いで速報を出した。【樋岡徹也】


 岩手・宮城内陸地震:「立ち上がれない」/ライフライン直撃

 地震の影響で、岩手県などの7発電所が停止し、2万戸以上が停電した。新幹線がストップし乗客約2000人が車内に閉じこめられたり、橋が崩落するなど生活を直撃した。

 ■電気・水道

 午前10時現在、栗原市など宮城県内で1万9983戸、岩手県内で2164戸の計2万2147戸が停電した。午前11時現在も約1万8000戸が停電中。東北電力によると、岩手県などにある水力6カ所、秋田県の地熱1カ所の計7カ所の発電所が停止した。岩手県金ケ崎町によると、水道管が破裂し道路が冠水、一部で断水している。宮城県大衡村の工業団地では水道管から漏水し、同県登米市でも24戸が断水。

 ■電話

 宮城県栗原市で95世帯の加入電話が不通になっている。携帯電話では、NTTドコモの不通になっているエリアはない。ただ宮城県内からの発信は規制している。

 ■鉄道

 JR東日本によると、午後1時現在、東北・山形秋田の3新幹線は全線で運転を見合わせている。脱線はなく、けが人もいない。下り「はやて・こまち1号」(乗客約1000人)と上り「はやて・こまち4号」(同750人)が仙台−古川間で、上り「やまびこ46号」(同300人)が一ノ関−水沢江刺間で、乗客を乗せたまま停車した。

 このうち、やまびこ46号は地震直後、岩手県一ノ関駅の3キロ北でストップし、約3時間後、やっと乗客を線路に降ろして避難誘導した。「はやて・こまち」2本の乗客は、午後1時現在も閉じこめられたままになっている。

 東北新幹線は東京−仙台間が午後復旧する見込みだが、仙台−八戸間は線路を点検するだけで夕方までかかり、運転再開の見込みはたっていない。

 在来線は岩手、宮城、秋田、山形、青森の5県で運転を見合わせたが、一部は運転を再開した。

 ■道路

 岩手県一関市の祭畤(まつるべ)大橋が崩落したり、宮城県栗原市の国道398号で土砂崩れが発生し、秋田県境までの約20キロが通行止めになった。高速道路は東北道の福島飯坂IC(インターチェンジ)−花巻IC、秋田道の北上JCT(ジャンクション)−横手IC、山形道の村田JCT−山形蔵王ICなどで、通行止めになった。

 ■空

 空の便は青森、三沢、花巻、福島、仙台など9空港が点検のために一時閉鎖されたが、午前9時45分までに運航を再開した。【工藤哲、高橋昌紀、奥山智己】

 ◇断層帯、活発化か

 ◇「北上低地西縁」の可能性 03、05年にもM6超級

 14日朝の地震では、東北各地で強い揺れが起きた。一帯は03、05年にも比較的強い地震が起きており、専門家からは「周辺の地震活動が活発化している可能性がある」との指摘も出ている。

 今回の地震は岩手県南部を震源とする直下型地震だった。専門家は奥羽山地とその東側の北上低地の境界付近を南北に走る活断層「北上低地西縁断層帯」周辺の活動によるもの、と指摘する。島崎邦彦・東京大地震研究所教授(地震学)は「この断層帯では過去に大きな地震が起きている。震源付近では短時間に非常に強い揺れが起きただろう」と見る。

 同断層帯は片方の地盤がもう片方に乗り上げた形になる「逆断層」で、同じ逆断層型の直下型地震(マグニチュード=M=6・4)が03年7月、宮城県北部で起きている。同年5月と05年8月には、宮城県沖でM7・1と7・2の地震が起きた。岡田篤正・立命館大教授(断層学)は、「従来知られている北上低地西縁断層帯よりやや南に震源がある。断層帯が想定より南まで延びているということかもしれない」と指摘したうえで「ここ数年、大きな地震が相次いだことで付近の断層の活動が活発化している可能性がある」と指摘する。

 政府の地震調査委員会の阿部勝征委員長は「今回の地震は震源が浅いため、震度5程度の強い余震が発生する可能性が高い」と話している。【斎藤広子、奥野敦史】

 ◇発生の予測「ほぼ0%」

 政府の地震調査研究推進本部が発表している主要活断層の長期評価では「北上低地西縁断層帯」で今後30〜300年に地震が起きる確率は「ほぼ0%」だった。今回の震源は、地表に現れた活断層から想定していた同断層帯より南方にずれた位置に当たる。気象庁は「震源域で断層は見えていなかった。北上低地西縁断層帯かどうかは評価が分かれる」としている。【関東晋慈】

posted by sankaku at 19:17| Comment(0) | TrackBack(1) | 日々気まぐれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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